しっちゃかめっちゃか
今、我が家はタイトルどおり、大変な状況です。
今年に入って昼夜逆転してしまった爺さんは、やはりどんどんおかしくなり、四六時中何かを食べる生活を続けたせいか、4月に入って三度の食事を残すようになり、4月の終わりに血まで吐くほど戻して以来、食べることを拒むようになってしまいました。
半年ほどで8キロも痩せ、とうとう自力では立てなくなってしまいました。
・・・・・なのに、怒る、怒鳴ることは忘れない┐(´-`)┌
体が思うように動かせないので、余計に苛立つのか、認知症の悪化がそうさせるのか、わがまま言い放題です。
そしてご存知の通り、婆さんも認知症が進んできており、相変わらず口喧嘩が絶えない毎日です。
昼も夜中も、トイレに行くので起こせと怒鳴り、起こしてやっとの思いでトイレにたどり着くと、出ない、もう寝る。そして寝室へ連れて行き、寝かせて10分もしないうちに、また起こせと大声で呼び続け、私たち家族は、まさに疲労困憊、疲れ果てておりました。
一ヶ月に及び、あちこちの病院を受診して出た結論が、硬膜下水腫と胃潰瘍。
アルツハイマーにしては、人格はさほど変わってこないし、婆ちゃんよりまともな時があるのでおかしいとは思っていました。
硬膜下にたまった水が、脳を圧迫し続けて、どんどんさらに萎縮していたのでした。
その最中、婆ちゃんによる、自身がコンビニへ行きたいが為の、食べ食べ攻撃に遭い、昼夜、期限の切れた怖ーい饅頭を食べさせられ続け、さすがに胃痛を知らない爺ちゃんも、胃が悲鳴を上げたのでした。
ところが・・・。
結論を先に言うと、爺ちゃんはやっと入院しています。
その入院にこぎつけるまでに、一ヶ月もかかりました。
以前も言いましたが、しんどい~!!とわめくので病院に駆け込むと、医者の前では元気になること数回。いつもの病院は、またか!と、時間外の受診はもちろん、入院さえも拒否されたのでした。
どんどん痩せて衰弱していくので、親戚中からは『なぜ入院させないのか。』と何度も言われ続けました。
私たち家族は、皆、入院させたいんです。でも認知症なので元気があると病院行きを嫌がるし、しんどくなって病院に連れて行くと、医者の前ではカラ元気を装う爺ちゃん。
病院側は、他の患者に迷惑がかかることが分かっているので、認知症の人は入院させてくれないんです。
おとなしい静かな患者なら良かったのですが、聞き分けのないやかましい患者は、どこも取ってくれませんでした。
唯一入院OKが出た病院は、院内感染や虐待などで新聞に載ったところでした。
看護師は皆、余裕のない表情で、テキパキすぎるぐらいの俊敏さで仕事を片付けていき、家族の希望や話など、落ち着いて聞いてくれるはずもなく、私達は仕方がないと諦めて家路に付いたのでした。
やはりその日から、爺ちゃんはわめき倒し、怒鳴りまくり、暴れました。
『そんな時は薬を使います。暴れると怪我をするので手足も縛ります。承諾していただけない場合入院できません。』
泣く泣く同意書にサインをしました。
入院して2週間が経ち、爺ちゃんはずいぶんおとなしくなりました。というより点滴だけで何も食べていないので、衰弱しているのです。
入れ歯もはずして、顔立ちも変わってしまいました。
やっと全身の検査をしてもらえたら・・・。腫瘍マーカーが桁違いの数字。肝臓や肺に既に無数の転移がありました。
もう顔も見たくない!もっと苦しめばいい!とずっと悪態をついていた婆ちゃんでしたが、さすがに余命を聞いてから、少しはおとなしくなりましたが、今日からデイサービスに行けることになり、張り切って行ってしまいました。
病院で目が覚めると、婆ちゃんの名前を大声で呼ぶ爺ちゃんが、ちょっと気の毒です。
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