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介護度3

脳梗塞で失語症になって、爺さんが死んだことや、自分の名前すら忘れてしまって、自分からはほとんど喋らなかった婆さん。

お役所から介護度3の認定を受けました。

デイサービスに毎日(週5日)行くようにした結果、かなりベラベラ喋れるようになってきました。

でも、まだまだ、自分の言いたいことと違う言葉が口からでてきて、きちんとした会話が出来ません。ずっと介護をしている私だけが、だいたい言いたいことが分かるようになりましたが、他の人はちんぷんかんぷんです。

5日の内、3日は認知症専門のところへ預けています。

朝9時までにお迎えが来て、夕方4時頃送り届けてくれます。その間、体や頭を洗うことが邪魔臭くなった婆さんを、上手に誘導し体調を見ながら清潔を保ってくれます。

少人数で雑談していることが多いですが、きちんと読み書き等も教えてくれます。

家では洗濯物を畳む事すら嫌いで、家事をほとんどしなかった婆さんですが、あちらでは張り切って手伝うようになっています。(きちんとは畳めませんが、褒めてくれるのが嬉しいのでしょう。)

そして外歩きも増えてきて、声も元のように大きくなって、私に対する愚痴やイケズも復活してきました。

忘れたことや出来ないことはまだまだたくさんありますが、行動は脳梗塞を患う前の状態にほぼ戻ってきました。

至れり尽くせりで、なんと幸せな婆さんでしょう。

私にとっては最悪の相性の姑です。嫁にきてから意地悪をされ、何度泣かされたことでしょう。

自分の失敗を私のせいにして、平然と嘘を吐き通してきた人です。私のささやかな楽しみを、ことごとく邪魔をし、潰してきた人です。

私に対しての見下す態度と、負けん気の強いところも復活し、見事に私に逆らって元気もりもりになっています。

こんな勝気な婆さんの性格は、出来ないことを注意されたりやりたいことを止められると、余計に反発して張り切り、私の 『転ばぬ先の杖』の言動は、火に油を注いでしまうとか・・・。

下の世話をしている人よりマシでしょって言う人がいますが、こんなにじっとしていない、目を離すと何をしでかすか分からない人の世話も、結構大変なんですよ。

しかも、だんな様が居る時や、預かってもらっている時は別人のようにちょっと大人しい。

朝晩冷えてきましたね。でも、婆さんはいくら注意しても何度も外へ出たいんです。時々薄着だったり、はだしだったり・・・。

最近は一回りしたら帰ってきますが、退院してからの数ヶ月、爺さんが亡くなったことを忘れているので、毎日のように探しに行こうとし、目が離せませんでした。

朝早く、私の目を盗んでバスに乗ってしまったり、夕方には山の方へ行ってしまったり・・・。ご近所の方にも数知れずお世話をかけています。警察のお世話にもなりました。

落ち着くまで、私は本当に毎日、婆さんの行動に神経を尖らせ、一息つく余裕もなく振り回されてました。

小雨が降っていてもへっちゃら。風邪を引いたら大ごとになるのに・・・。心配性の私は、そんな嫌いな婆さんの心配までして、自分の体を壊していました。

でも最近、私は頑張って、見て見ぬふりをしています。

婆さんの為を思っての言動は、反発をくらいストレスになり、自分で自分の首を絞めていたとわかりました。

このままじゃ、私が先にくたばっちゃいそうだと悟ったからです。

でも、悟ったからと言っても、なかなか鬼嫁には急になれない、悲しい現実。

『婆ちゃん、もうちょっと私の言うことを聞いとくれ~!』

って、ここで叫ぶしかないのかな。

ともあれ、預けている間は、ちょっと一息つける日もあるので、ありがたいと思っています。

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